タキシードとは。ブラックタイとは。タキシードと燕尾服の違いについて。

冠婚葬祭の必需品のフォーマルウェア、
タキシード燕尾服モーニングコートなどの礼服を扱う、
フォーマル専門店ノービアノービオです。

今回は夜の正礼装に位置づけられるタキシードと燕尾服の違いについて、
またタキシード(ブラック・タイ)とはどんな装い、着こなしをするのか?
燕尾服とはどんな装い、着こなしをするのかをご紹介したいと思います。

タキシードと聞いて皆様は何を連想されるでしょうか?
パーティー、レセプション、結婚式・披露宴パーティーの新郎、
あるいは式典や授賞式での受賞者の衣装などが思い浮かぶのではないかと思われます。

とはいえ、中々タキシードを着る機会に接する方も少ないのでなないのでしょうか。
そこで、今回はタキシードとタキシードと総称されますが厳密には異なる新郎タキシード、
そして最も混同されやすい燕尾服の違いについてご説明したいと思います。

日本で「礼服」と多用される、略礼服(フォーマルスーツ)と、一線を画するのが正礼装です。
昼の正礼装として、モーニングコートがあり、
夜の正礼装として、燕尾服(ホワイト・タイ)とタキシード(ブラック・タイ)があります。

元々、タキシードは準礼装の位置づけで燕尾服の正礼装に次いでの装いでしたが、
近年では燕尾服の着用機会が減少したこともあって、タキシードも正礼装とみなす場合が多くなりました。

そもそもタキシードとは?ブラック・タイとは?

■タキシード(ブラック・タイ)について

■燕尾服(ホワイト・タイ)について

■新郎タキシード・フロックコートについて

タキシード(Tuxedo)・ブラック・タイ

タキシードとは。ブラック・タイの装い
タキシードは元々、イギリスやフランスで燕尾服を着用したあとの喫煙タイムに着替えられていた
スモーキングジャケットが起源とされていて、
燕尾服の尻尾を切り落とし、ショールカラー(ヘチマ襟)のジャケットへと進化したことが
タキシードへの進化の過程といわれています。
ディナージャケットと呼ぶ場合もありますね。

燕尾服もタキシードも元々は同じものというか分岐した形なのですね。

ショールカラーのタキシード。タキシードの王道ともいうべき装いです。
サンデー毎日2018年12月23日号の表紙で滝沢秀明さんが着用されていたのが、
当店のこちらのタキシードになります。

タキシードなどの生地が黒の理由としては諸説ありますが、発祥の地イギリスでは
産業革命当時、ススに煙る町中でも、汚れが目立たないことなどから黒が採用されたとも。

まず、昼の礼装と夜の礼装の見分け方は襟の部分で、光沢のあるサテン生地を配しているのが特長です。
この生地を拝絹(はいけん)と呼び、元々はシルクで作られていたことが名前の理由ですが、
現在では耐用性などを考慮して、シルクタッチのポリエステルのサテン地が使われています。

まだ電気が発達しきっていない19世紀、夜会はろうそくの灯り、キャンドルの下で行われていました。
そのため、暗がりで顔がわかりづらいため、ろうそくの火を、光沢のある拝絹が反射し、
表情がわかりやすくしていたとも言われ、昼と夜の礼装の違いはここにあります。

近年、新郎タキシードでも拝絹を配したものが多いのですが、起源としてはそのような違いがありました。

タバコを吸う時に燕尾服のジャケットを脱ぎ、上着だけ着替えていたのが
タキシードと燕尾服が似ている点ともいえますね。

近年では、ピークドカラー(剣襟)と呼ばれる下襟が突き出たタイプのタキシードが人気で、
映画「アマルフィ 女神の報酬」で佐藤浩市さんが着用されたタキシードがこちらとなります。
その他、数多くの映画やTV番組で衣装としてお使い頂いています。

襟の形状による格式の差はなく、いずれもドレスコードが「ブラック・タイ」の指定がある場合でも
着用いただけます。

【ブラック・タイとは】
タキシードの正式な装いのことです。
時々、黒いネクタイ・黒い蝶ネクタイを着用すればOKと勘違いされることがありますが、
これは大きな間違いなので注意が必要です。

ブラック・タイの装いは、タキシードの上下に、
ウィングカラーシャツ(胸にひだのあるプリーツシャツ)
黒い蝶ネクタイと黒のカマーバンド(腹巻き状の帯)を着け、
胸元には白いポケットチーフを挿します。

そして足元はオペラパンプスやエナメルシューズを履きます。
靴は靴紐のないスリッポンタイプがより適しているといえます。

タキシードの着用シーンとしては、結婚式・夜会・晩餐会・式典など夜のパーティーが主です。

その他、クルージング船のパーティーや、カジノなど、
タキシード着用(ブラック・タイ)でないと入場できない場所もありますので、
海外への式典の参加、旅行などの際はお忘れのないように。

タキシードとは。ブラック・タイの装い
▲こちらがブラック・タイの王道の装いとなります。

燕尾服(TailCoat)ホワイト・タイ

燕尾服 ホワイトタイ
タキシードのブラック・タイと異なり、燕尾服の正式な指定の場合はドレスコードも「ホワイトタイ」となります。
ノービアノービオの燕尾服は「のだめカンタービレ」の衣装に採用され、
「のだめの燕尾服」として、当店の名を一躍広めて頂くきっかけなりました。

燕尾服の起源は18世紀の乗馬服とされており、現在でも馬術競技では、
燕尾服とハット(トップハット・シルクハット)の着用義務付けられていますね。

現代ではスーツに近いタキシードの台頭により見かけることが少なうなりましたが、
当社の創業の地、大阪谷町・船場界隈の被服産業が盛んだった街では
昭和40年代頃まで新年に燕尾服で挨拶回りをされていた方もちらほらいたと、
2代目社長より伺ったことがあります。

このように燕尾服は最上級の礼装とされ、現在ではオーケストラの指揮者、
楽団の演奏者、社交ダンスの大会、晩餐会、夜会、舞踏会、オペラなど
演劇鑑賞の際にも着用されることがあります。
日本を代表する、読売日本交響楽団様にも、当店の燕尾服を衣装として採用頂いております。

タキシードと燕尾服の違いは後ろの尻尾(テイル)がある方が燕尾服、
白いベストとのスリーピースが燕尾服と覚えるとわかりやすいかと思います。

燕尾服と形状が似ているモーニングコートと燕尾服の違いについては
モーニングコートと燕尾服の違いをご覧下さいませ。

【ホワイト・タイとは】
燕尾服の正式な装いです。燕尾服では白い蝶ネクタイを正装とすることから、
こちらも白い蝶ネクタイだけでOKと間違いやすいのですが、そうではありません。
燕尾服は尻尾のあるジャケットと白いベスト、スラッ靴はサイドにテープを配した
側章パンツ(正式には燕尾服は2本側章、タキシードは1本側章)を着用するスリーピースです。

タキシードのヒダ付プリーツシャツではなく、イカ胸シャツが正装となり、
白の蝶ネクタイ白サスペンダーと、タキシードの黒基調に対し、白が基調となります。
靴はタキシード同様、エナメル靴のオペラパンプスかプレーントゥを履き、
フォーマル手袋を手に添えます(基本、手袋は着用しません)

この通り、燕尾服はフォーマルの最上級の礼装のため、
漫画や小説などに出てくる執事が着用することはまずありえません。

執事は主人よりも格下の装い、古めかしいものを着用して、主人を立てるという習わしがありました。

【新郎タキシード・フロックコート】

結婚式で新郎が着用する衣装をタキシードと総称する事も多いのですが、
当店では「新郎タキシード」や「フロックコート」と呼び、ブラック・タイの「タキシード」とは厳密に分けています。

フロックコートと総称されるものは実に種類が多く、
農家や炭鉱労働者などが着用していたゆったりした仕事着から、
修道士、僧侶の装いまで幅広い意味を持ちますが、
新郎スーツ・新郎タキシードの起源となるものは燕尾服同様、ベストを合わせたスリーピースで
執務服の色合いが強いのではないかと思われます。

下記のお写真は2018年のカナタ「あぶな絵、あぶり声~薫~」朗読公演で、
声優の吉野裕行さん、岩田光央さん、羽多野渉さんに衣装提供させて頂いた装いです。

当店の扱いで言いますと、吉野さん(左)が新郎タキシード
羽多野さん(右)がフロックコートのイメージです。
岩田さんはファンシータキシード、少しカジュアル感を出したコーディネートでした。

新郎衣装、新郎タキシードではこのように、シルバーやワイン、ゴールド、ブルーなど
様々な色合いがありますが、これらはドレスコード「ブラック・タイ」指定にはそぐわないので、
ご注意下さいませ。

タキシード、燕尾服、モーニングコート、フロックコート、
礼服、礼装と総称されますが実に奥が深いですね・・・。

フォーマル専門店ノービアノービオ 南青山店
住所 〒107-0062
東京都港区南青山3-10-36
営業時間:11:00-19:30(土日祝営業)

東京メトロ千代田線、銀座線、半蔵門線
「表参道駅」 A4出口から徒歩5分
03-5775-2004

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