こんにちは!フォーマル豆知識のお時間です。
今日は、ポケットの豆知識をご紹介しましょう!
スーツをご購入された際、パンツの正面やや右あたり、
あるいは腰まわりにあれ?と思う小さなポケットがあったことはないでしょうか。
大きさ的には指が2本入る程度のかなり小さなポケット。
これがコインポケット、チケットポケットというものです。 呼び方は国によって分かれ、
英国では、広く「チケットポケット」と呼ばれているのですが、
日本やアメリカでは「チェンジポケット」、「ウォッチポケット」と呼ばれたりしています。
パンツによってはサイドのポケットの中にもうひとつ小袋があって
それがコインポケットになっているものもあります。
当店のフォーマルスーツのほとんどは後者の内ポケット型を採用しています。
当初、変わったポケットなので、「チェンジポケット」と呼ぶのだと思っていましたが。
「チェンジ(Change)」には、「変化」という意味のほかに「おつり」という意味もありますね。
おつりでもらったコインをすっと入れるほどの
大きさなので「チェンジポケット」となったのでしょうね。
英国仕立てのスーツにはジャケットの右ポケットの上に
同じくチェンジポケットがありますが、用途は同じと考えてよいでしょう。
また、「ウォッチポケット」と呼ばれる由来は、
昔は腕時計よりも懐中時計の方が主流だったので、
懐中時計を入れるためのポケットという事で、そう呼ばれているようです。
ベルトループに懐中時計の紐やチェーンをかけて、
懐中時計をこのポケットに入れていた様子が伺えますね。
一方、英国で広く使われているという
「チケットポケット」ですが「チェンジポケット」や「ウォッチポケット」との
区別も明確ではなく、それが必ずしもスラックスの右側にあるというこも無いようで
メーカーや国、それぞれのようです。
「チケットポケット」は地下鉄が発達している英国ならではという感じがしますし、
資本主義国家の象徴というべきアメリカでは「チェンジポケット」と呼ばれているなど、
こんな小さなポケットからも、その国々の事情をうかがい知れるようで中々面白いと思いました。
ビジネスマンが多くの時間を共にするスーツ。
そんな小さなポケットの意味や機能を知ってると知らないでは、
同じスーツを着ていても知っている方がなんだかクールな感じがしますよね。
目立ちもしないディテールですが、ぜひ本来の役目にお使いいただければと。
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