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タキシード着こなし基本編

ブラックタイ・夜の礼装 タキシードとは?

タキシード(ブラックタイ・正礼装)の基本・スタンダードなスタイル

タキシードの由来

タキシードの着用シーンとしては、結婚式・夜会・晩餐会・夜のパーティーやクルージング、カジノなど映画やドラマでも見かけることは意外と多いのですが、実際に着用された方は少ないのではないでしょうか。

かつては正礼装の燕尾服に対して、タキシードは準礼装の位置付けでしたが現在では正礼装級の装いです。
燕尾服の指定の場合はドレスコードも「ホワイトタイ」と異なります。

イギリスではディナージャケットと呼ばれ、夜会の装いとして進化、
フランスではスモーキングジャケットと呼ばれ、その名の通りタバコを吸う時の喫煙用の服でした。

タキシードと燕尾服の違いは後ろの尻尾(テイル)がある方が燕尾服、白いベストとのスリーピースが燕尾服と覚えるとわかりやすいかと思います。

着用シーン

  • 夕方からの結婚式・披露宴、記念行事など。
  • 招待状に「ブラックタイ」とそれすコードの指定がある晩餐会やレセプション、授賞式でも着用。
  • クルージング船でのパーティーや欧米のカジノなどでも着用。

新郎用の着丈が長く、白やシルバー・ゴールドの物をタキシードと呼ぶお店もありますが、当店ではこのタイプをカラータキシード、新郎タキシード、フロックコートと呼び、黒の拝絹付(襟の光沢あるサテン生地)のスタンダードなタキシードとは区別をしています。

ブラックタイのドレスコード指定がある場合、前者のカラータキシードは着用できない場合が多いのでご不明な場合は主催者や会場にお問い合わせされることをお勧めします。

一方、厳格な装いの指定がない親しい人とのカジュアルなパーティー、レセプション、式典、ビュッフェスタイルなどでは色・柄などをあわせた着こなしも自由なシーンがありますが、この場合は、略礼装となりますので注意が必要です。

最近では、ドレスシャツやウィングカラーシャツ、アスコットタイ、ラペルピンなど、カジュアルなシーンの着こなしの幅が広がっています。

定番・王道の着こなし

タキシードのコーディネートは、黒にアクセサリーの差し色の白でまとめるのが定番です。

全身ブラックとホワイトでキメるスタンダードな「ブラックタイスタイル」

正礼装スタイルで、華やかなパーティーに。蝶ネクタイを、リボンの先が尖ったポインテッドタイプにして、スタンダードなスタイルにも少しアレンジを加えてみるのもあり。

着こなし方

黒色の蝶ネクタイに黒色のカフス、白チーフをコーディネート。

ひだのある華やかなプリーツタイプのウィングカラーシャツかレギュラーカラーシャツを着用し、シングルジャケットの腰にはカマーバンドをひだを上向きにして着用します。
サスペンダーでスラックスはベルトではなく、サスペンダーで着用します。

スタイリングについて

トップはピークドラペルとショールカラーの拝絹付きの襟型。シングル1つボタンが一般的ですが、ダブルも可で、ノーベントが原則。
ボトムは側章が1本入った、スラックス。裾はシングルで仕上げます。

シャツについて

シャツは白色のウィングカラーもしくはレギュラーカラー。前身頃は胸元が華やかになるプリーツやフリルタイプを。カフスはダブルが原則となっておりますが、シングルでも可。スタッズシャツをご着用の場合のスタッズはカフスとお揃いのものを用意します。

タイについて

タイは「ブラックタイ」の呼び名の通り、黒の蝶ネクタイを着用。

チーフについて

胸ポケットには、ポケットチーフを挿します。白色のシルクまたは麻のものが良しとされます。

カマーバンドについて

シングルジャケットの場合、腰周りはカマーバンドを。ひだを上向きに着用します。黒のベストを着用しても可。

スラックスについて

スラックスは黒色の側章が1本ついており、裾はシングル仕上げ。ベルトではなく、サスペンダーで着用します。色は、黒色のものを使用。

カフスボタン(カフリンクス)について

カフスボタン(カフリンクス)は黒蝶貝や黒のオニキスなど、黒色のものを使用。スタッズボタンを付ける場合も、黒色のもので揃える。

靴について

靴は黒のエナメルシューズかオペラパンプスを着用します。靴下は黒色の無地で長めのものを着用。


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